[書評・読書メモ] 速習 React 速習シリーズ | 山田祥寛 著
今回、WINGSプロジェクトの書籍レビュアーに応募し、「速習 React 速習シリーズ」を献本頂きましたのでレビュー致します。
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公式サイト
環境は create-react-app
で用意
本書は、入門書で避けられないインストール・セットアップ等の導入部分にはほとんど触れられておらず、create-react-app
で用意した環境で進められます。
セットアップに時間を割かれずに進められるので、他言語の Framework 学習と比較するとありがたい環境ですね。
React の解説をコンパクトに
前述の create-react-app
の恩恵により、React の解説にフォーカスした構成が際立ちます。速習感が強いです。
内容も、JSX の構文で混乱する HTML と異なる部分やテンプレートの利用方法等が簡潔にまとまっていたり、関数コンポーネントとクラスコンポーネントを紹介しつつ、クラスコンポーネントがおすすめであることとその理由が書かれている等、初学者が迷うポイントも解説されており、かゆいところに手が届きます。
逆に「速習 React」ということで、Redux 等のライブラリを組み合わせた開発には触れられていません。
本書では下記のライブラリのみ、型とルーティングについて取り上げられていました。
- Part 5 – prop-types
- Part 10 – react-router-dom
はじめの一歩に最適
本書の「Part 1: イントロダクション」で「ポストjQueryへ」と書かれていますが、まさに jQuery でやっていたことを React でやるとどうなるだろかという事をこの本片手にやってみると良いかもと考えています。
全般的にパラパラと見返すのに良いボリュームと難易度で、初学で転ばない、これならできるかも感(←大事)が持てますね。:-)
残念だったところは、次の一歩が書かれていなかった点でしょうか。
本書であれば、定番ライブラリの紹介と使われ方等の章があると、次のステップに進むための道しるべになりそうです。